
各務原市で中古住宅・平屋を探すときのポイント|探し方と建物のチェック

各務原市で中古住宅、とくに平屋を探すときは、「暮らし方から条件の優先順位を決める」「エリアの災害リスクを確認する」「建物の状態を確かめてから決める」の3つが大切です。中古の平屋は数が限られるため、条件を整理して早めに相談しておくと、出てきた物件を落ち着いて判断しやすくなります。
「階段のない平屋に住み替えたい」「子育てしやすい広さの中古住宅を探している」というご相談は、当社でもよくいただきます。一方で、何から見ればよいのか分からず、物件情報を眺めるだけで時間が過ぎてしまう方も少なくありません。
この記事では、各務原市で中古住宅・平屋を探すときの進め方と、見学や購入前に確認したいポイントを、国土交通省や各務原市の公式情報をもとに整理します。
この記事でわかること
- 中古住宅・平屋探しで、最初に決めておきたい条件の優先順位
- エリア選びで確認したいハザードマップと、築年・耐震の見方
- ホームインスペクション(建物状況調査)の使い方と、購入後のリフォームの考え方
目次
中古住宅・平屋探しは「条件の優先順位」から始める
中古住宅は1軒ごとに立地も建物の状態も違うため、すべての希望がそろう物件はなかなか見つかりません。だからこそ、「ゆずれない条件」と「妥協できる条件」を先に分けておくことが近道です。
とくに平屋は、2階建てに比べて広い敷地が必要になりやすく、売りに出る数も多くはありません。「平屋であること」を最優先にするのか、「エリア」や「学区」を優先して2階建ても候補に入れるのか、家族で話し合っておきましょう。
条件を整理するときは、次のように分けて書き出すと考えやすくなります。
| 条件の種類 | 考えておきたいこと |
|---|---|
| 建物の形 | 平屋が必須か、2階建ても可か。将来の階段の上り下りをどう考えるか |
| エリア | 勤務先・学校・実家への距離、駅やバスの使いやすさ |
| 広さ・間取り | 必要な部屋数、駐車台数、庭の広さ(手入れの手間も含めて) |
| 建物の状態 | 築年数、耐震、入居前に手を入れたい場所の許容範囲 |
| 予算 | 物件価格だけでなく、諸費用や購入後のリフォーム費用も含めた総額 |
たとえば、今は子育て中でも「子どもが独立したあとは夫婦2人で暮らす」と考えるなら、部屋数よりも平屋や駐車のしやすさを優先する、という選び方もあります。平屋の暮らし方との相性は、こちらの記事でくわしく紹介しています。
エリア選びでは通勤・通学とハザードマップを確認する
各務原市は、那加・鵜沼・蘇原・川島・稲羽・各務と地域ごとに暮らしの雰囲気が違います。エリアを選ぶときは、毎日の移動のしやすさと、その場所の災害リスクをセットで確認しておくと安心です。
毎日の移動を実際の時間帯で確かめる
地図で見た距離が近くても、朝の道路の混み方や踏切の待ち時間で、通勤時間は変わります。気になるエリアが見つかったら、平日の朝や夕方に実際に走ってみる、小学校までの通学路を歩いてみるなど、暮らす時間帯で確かめるのがおすすめです。
各務原市のハザードマップで場所を確認する
各務原市のホームページでは、防災ハンドブックとあわせて、洪水・内水・土砂災害・ため池のハザードマップが公開されています。
洪水ハザードマップは木曽川・長良川・境川・新境川・大安寺川・岩地川がはん濫した場合、内水ハザードマップは大雨で排水が追いつかない場合の浸水の想定です。土砂災害ハザードマップでは、岐阜県が指定した土砂災害警戒区域などを確認できます。
平屋は、上の階へ避難することができません。候補の物件が浸水の想定区域に入っているかどうか、避難所までの道のりはどうかを、購入を決める前に見ておきましょう。
なお、国土交通省の制度改正により、2020年8月28日から、不動産の売買では重要事項説明の際に水害ハザードマップ上の物件の位置を説明することが宅地建物取引業者に義務づけられています。とはいえ、契約の直前に初めて知るのではなく、物件探しの段階から自分で確認しておくと判断がぶれにくくなります。
参考: 防災ハンドブック・ハザードマップ(各務原市ホームページ)/水害ハザードマップにおける対象物件の所在地の説明を義務化(国土交通省)
築年数と耐震基準|昭和56年・昭和57年の区切りを知っておく
中古住宅の築年数を見るときは、「何年たっているか」だけでなく、いつの耐震基準で建てられたかを確認することが大切です。築年によって、建物の耐震性の目安や、住宅ローン控除などの税制の条件が変わるためです。
新耐震基準とは
新耐震基準とは、昭和56年(1981年)6月に導入された、現在も使われている建物の耐震基準のことです。国土交通省は、昭和56年5月以前に建てられた建物は新しい耐震基準を満たしておらず、それ以降の建物に比べて地震に弱いことがわかっている、と案内しています。
また、新耐震基準の木造住宅でも、平成12年(2000年)以前に建てられたものについては、リフォームなどの機会に柱や梁の接合部の状況を確認することを国土交通省がすすめています。築年数の古さだけで判断せず、建物ごとに状態を確かめることがポイントです。
住宅ローン控除にも「昭和57年1月1日」の区切りがある
国税庁によると、中古住宅で住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)を受けるには、建物が昭和57年1月1日以後に建築されたものであるか、耐震基準に適合していることの証明があることなどが条件の一つです。ほかにも床面積50㎡以上(一定の場合は40㎡以上)、取得から6か月以内に住み始めることなどの条件があります。
| 建築の時期 | 確認したいこと |
|---|---|
| 昭和56年5月以前 | 旧耐震基準。耐震診断や耐震改修の必要性、税制の条件(耐震の証明など) |
| 昭和56年6月〜昭和57年ごろ | 建築確認を受けた時期によってどちらの基準か分かれることがあるため、確認済証などの書類で時期を確認 |
| それ以後〜平成12年ごろ | 新耐震基準。木造は接合部などの状況を確認しておくと安心 |
築年数が古い家でも、耐震改修がされていたり、状態がよく保たれていたりする物件はあります。逆に、築年数が新しくても手入れの状況によって傷みが出ていることもあります。表は「どこを確認するか」の目安として使ってください。
参考: 住まいの耐震化(国土交通省)/新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法の公表について(国土交通省)/中古住宅を取得した場合の住宅借入金等特別控除(国税庁)
見学で見たい建物のポイントとホームインスペクション
見学では、間取りや日当たりに目が向きがちですが、建物の傷み具合も一緒に見ておきましょう。気になる点を見つけたら、専門家の調査で確かめるという二段構えが安心です。
見学のときに目で見ておきたい場所
- 天井や壁のしみ(雨漏りの跡がないか)
- 床の傾きや、歩いたときの沈み・きしみ
- 外壁や基礎のひび割れ
- 建具(ドア・ふすま・窓)の開け閉めのしにくさ
- 給湯器・キッチン・浴室・トイレなど設備の年数と動作
- 屋根や雨どいの状態(平屋は屋根の面積が広くなりやすいため、とくに確認したい場所です)
あわせて、売主が持っている図面や、過去のリフォーム・点検の記録があるかも聞いてみましょう。家事のしやすさなど生活動線の見方は、各務原市の中古住宅を見学するときに確認したい生活動線の記事で紹介しています。
ホームインスペクション(建物状況調査)とは
建物状況調査とは、国の講習を修了した建築士が、基礎や外壁などに生じているひび割れや雨漏りなどの劣化・不具合の有無を、目で見たり計測したりして調べるものです。国土交通省の解説では、主に建物の構造を支える部分と、雨水の浸入を防ぐ部分が対象とされています。
中古住宅の売買では、一定の期間内に行われた調査がある場合、宅地建物取引業者が重要事項説明でその結果の概要を説明することになっています。ただし、この調査は瑕疵(かし:欠陥)の有無を判定したり、性能を保証したりするものではない点も知っておきましょう。
当社では、ホームインスペクションを行う会社をご紹介できます。調査を行うには売主の了解が必要になるため、気になる物件が見つかったら、早めにご相談ください。
各務原市の耐震診断・耐震補強の制度
各務原市では、木造住宅の耐震診断事業や、診断で「倒壊のおそれあり」とされた住宅の耐震補強工事への助成を行っています。補強工事の助成は工事前の申し込みが必要で、募集数や予算に限りがあります。対象となる住宅や条件は、市の建築指導課(058-383-1482)で確認してください。
参考: 既存住宅状況調査技術者講習制度について(国土交通省)/木造住宅耐震診断事業(各務原市ホームページ)/木造住宅耐震補強工事助成事業(各務原市ホームページ)
リフォームの考え方と、物件探しの進め方
中古住宅は、「すぐに直す必要がある場所」と「住みながら少しずつ直せる場所」を分けて考えると、予算の見通しが立てやすくなります。
優先して直したいのは安全と雨漏りにかかわる部分
優先度が高いのは、耐震性や雨漏り、給排水の不具合など、暮らしの安全や建物の傷みにつながる部分です。内装の張り替えや設備の入れ替えなど好みで決められる部分は、住み始めてから考えることもできます。
リフォームを考えている場合は、購入を決める前に見積もりの目安を取っておくと、物件価格と合わせた総額で比べられます。当社では、購入後のリフォームを相談できる業者もご紹介しています。
希望条件を伝えておくと、平屋の情報を逃しにくい
条件のよい中古住宅、とくに平屋は、売り出されてから話が進むまでが早いこともあります。物件探しは、次の順番で進めるとスムーズです。
- 家族で条件の優先順位を決める
- 諸費用やリフォームも含めた予算の見通しを立てる(住宅ローンの事前審査も検討)
- 不動産会社に希望条件を伝え、新しい物件情報を受け取れるようにしておく
- 見学では、立地・建物・ハザードマップをセットで確認する
- 気になる点があれば、インスペクションや見積もりで確かめてから判断する
購入時にかかる税金や登記の費用については、各務原市で中古住宅を買うときの諸費用とは?の記事で整理しています。
注意点
- 築年数はあくまで目安です。耐震性や傷み具合は建物ごとに違うため、図面・記録・調査で確かめましょう。
- 住宅ローン控除などの税制の条件は、改正で変わることがあります。個別の判断は税務署や税理士にご確認ください。
- ハザードマップの想定区域の外でも、災害が起きないわけではありません。避難所や避難経路もあわせて確認しておきましょう。
- 市の耐震診断・補強の制度は、年度ごとに受付期間や募集数が決まっています。利用を考える場合は早めに市へ確認してください。
よくある質問
Q. 各務原市で中古の平屋はどうやって探せばいいですか?
A. ポータルサイトで探すほか、地元の不動産会社に「平屋」「エリア」「予算」などの希望を伝えておくと、新しい情報が出たときに連絡を受けやすくなります。平屋にこだわるか、エリアを優先するかを先に決めておくと、判断が早くなります。
Q. 中古住宅を購入するときの注意点は何ですか?
A. 建てられた時期(耐震基準)、雨漏りや床の傾きなど建物の傷み、ハザードマップでの位置、購入後に必要な修繕の費用を確認することです。気になる点は、ホームインスペクションで専門家に見てもらう方法があります。
Q. 中古住宅の購入前の検査(インスペクション)は必要ですか?
A. 法律で義務づけられているものではありませんが、目に見えにくい劣化を知る手がかりになります。築年数が古い物件や、雨漏りの跡など気になる点がある物件では、検討する価値があります。実施には売主の了解が必要です。
Q. 昭和56年以前の中古住宅は買わないほうがいいですか?
A. 一概には言えません。耐震改修をすれば安心して住める場合もあります。ただし、耐震診断や改修の費用、住宅ローン控除などの条件を含めて考える必要があるため、購入前に確認しておくことが大切です。
※本記事は2026年10月時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
まとめ
各務原市で中古住宅や平屋を探すときは、まず家族で条件の優先順位を決め、エリアの通勤・通学とハザードマップを確認しましょう。建物は築年と耐震基準を確かめ、気になる点はインスペクションで専門家に見てもらうと、納得して判断しやすくなります。
中古の平屋は数が限られるため、条件が固まったら早めに相談しておくのがおすすめです。当社では、物件探しとあわせて、ホームインスペクションを行う会社やリフォーム業者、資金計画のFPのご紹介も、当社が窓口となってお手伝いしています。
この記事を書いた人
佐竹 伸仁(宅地建物取引士)
未来ホーム株式会社(イエステーション各務原店)
物件の良い点も気になる点も正直にお伝えし、分からないことは確認してからお答えすることを大切にしています。各務原市での売却・購入、相続した家や空き家のご相談をお受けしています。
佐竹 伸仁のプロフィールを見る
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